海洋散骨を考えている人の中には、「家族だけでゆっくり見送りたい」「ほかの家族と同じ船では落ち着かない」「故人が好きだった海でお別れしたい」と感じている人もいるのではないでしょうか。
そんなときに選択肢になるのが、貸切・チャーター海洋散骨です。
貸切散骨は、一組の家族だけで船を使い、親しい人たちだけで故人を海へ見送る方法です。
合同散骨や代行散骨より費用は高くなりやすいですが、その分、家族だけの時間を大切にしやすく、日程や進行も相談しやすい特徴があります。
この記事では、貸切・チャーター海洋散骨の仕組み、費用相場、当日の流れ、メリットとデメリット、業者選びの注意点をわかりやすく解説します。
読み終わるころには、自分たちの家族に貸切散骨が合っているのか、見積もりで何を確認すればよいのかが見えてくるはずです。
貸切・チャーター海洋散骨の基本をわかりやすく理解しよう
貸切・チャーター海洋散骨とは家族だけで船を使う散骨方法
貸切・チャーター海洋散骨とは、家族や親しい人だけで船を貸し切り、海で故人を見送る方法です。
合同散骨のようにほかの家族と同じ船に乗るのではなく、一組の家族だけで船を使うため、落ち着いた雰囲気でお別れしやすいのが特徴です。
イオンのお葬式のかしきりプランでは、船をチャーターし、家族や友人・知人など親しい人たちだけで散骨を行うプランとして案内されています。
海洋散骨そのものについては、厚生労働省のガイドラインで、適法に火葬された焼骨を粉状に砕き、墓地への埋蔵や納骨堂への収蔵とは別の方法で、陸地または水面に散布または投下する行為と整理されています。
つまり、貸切散骨は「家族だけで船に乗る特別なクルーズ」ではありますが、自由に海へ遺骨をまけるものではありません。
焼骨を粉状にすること、海岸から一定の距離以上離れた海域で行うこと、周囲の人や自然環境に配慮することが大切です。
貸切散骨は、費用をできるだけ安くする方法というより、家族の気持ちや時間を大切にしたい人に向いています。
故人が好きだった海を眺めながら、家族だけで思い出を話したり、静かに手を合わせたりできることが大きな魅力です。
代行散骨・合同散骨との違い
海洋散骨には、代行散骨、合同散骨、貸切散骨があります。
代行散骨は、家族が船に乗らず、業者に散骨を任せる方法です。
合同散骨は、複数の家族が同じ船に乗り合わせて、それぞれの順番で散骨する方法です。
貸切散骨は、一組の家族だけで船を使い、家族や親しい人だけで故人を見送る方法です。
違いをまとめると、次のようになります。
| 方法 | 家族の乗船 | 船の使い方 | 費用感 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 代行散骨 | なし | 業者に任せる | 抑えやすい | 遠方の人、船に乗れない人 |
| 合同散骨 | あり | 複数の家族で同乗 | 中くらい | 費用を抑えつつ立ち会いたい人 |
| 貸切散骨 | あり | 一組で貸切 | 高くなりやすい | 家族だけでゆっくり見送りたい人 |
貸切散骨は、代行散骨や合同散骨よりも費用が上がりやすい方法です。
その理由は、船のチャーター費用や桟橋使用料、乗船保険、スタッフ対応などを一組の家族で負担する形になりやすいからです。
イオンのお葬式のかしきりプランでは、船舶チャーターに関する費用、燃料費、桟橋使用料、乗船保険、写真撮影、散骨証明書などが料金に含まれると案内されています。
一方で、貸切散骨には「ほかの家族に気を使わなくてよい」という大きな安心感があります。
泣きたいときに泣けること、故人への言葉をゆっくり伝えられること、家族のペースで過ごせることは、料金表だけでは測れない価値です。
貸切散骨が選ばれる理由
貸切散骨が選ばれる理由は、家族だけで故人と向き合う時間を持てるからです。
合同散骨でも家族が乗船して見送ることはできますが、ほかの家族と同じ船に乗るため、進行や時間には一定の制限があります。
貸切散骨では、一組の家族だけで船を使うため、より落ち着いてお別れの時間を過ごしやすくなります。
横浜の貸切チャーター散骨では、身内だけで水入らずに散骨したい人、希望の日に散骨したい人、参加人数が多い人、歌や音楽などを取り入れたい人などに向けた内容が案内されています。
また、イオンのお葬式のかしきりプランでも、家族や友人・知人など親しい人たちだけで散骨を行い、心ゆくまでゆっくりお別れできると説明されています。
貸切散骨は、単に船を借りるだけのサービスではありません。
家族にとっては、故人との最後の時間をどう過ごすかを考える場でもあります。
たとえば、家族で思い出を語る時間を取りたい場合や、親族が遠方から集まる場合、子どもや高齢の家族のペースを大切にしたい場合にも選びやすい方法です。
費用は高くなりやすいですが、家族が「この形で見送れてよかった」と思いやすいのが貸切散骨の強みです。
貸切散骨に向いている人・向いていない人
貸切散骨に向いているのは、家族だけで静かに故人を見送りたい人です。
ほかの家族と同じ船に乗ることに気を使いそうな人や、親族でゆっくり話す時間を持ちたい人には合いやすい方法です。
また、参加人数が多い場合にも貸切散骨は選びやすくなります。
オーシャンズの家族散骨プランでは、貸切船をチャーターし、散骨場所にかかわらず11名まで追加料金不要で乗船できると案内されています。
イオンのお葬式のかしきりプランでは、乗船人数は8名までとされています。
一方で、貸切散骨が向いていない人もいます。
できるだけ費用を抑えたい人、散骨の場に立ち会わなくてもよい人、日程にこだわりがない人は、代行散骨や合同散骨のほうが合うことがあります。
また、船に乗ること自体に不安がある人も注意が必要です。
船酔いしやすい人、高齢で長時間の移動が負担になる人、小さな子どもがいる家族は、乗船時間や船内設備を事前に確認しましょう。
イオンのお葬式のかしきりプランでは、乗船時間は約60分と案内されています。
貸切散骨は自由度が高い分、事前に決めることも多くなります。
家族の気持ち、体力、予算、参加人数を考えたうえで選ぶことが大切です。
貸切・チャーター海洋散骨の費用相場
貸切散骨の費用はどのくらいかかるのか
貸切散骨の費用は、公開されている料金を見ると、20万円台から30万円前後の例が多く見られます。
オーシャンズの家族散骨プランは税込264,000円で、貸切船をチャーターして家族や友人と乗船できるプランとして案内されています。
イオンのお葬式のかしきりプランは、乗船8名までで税込297,000円とされ、別途1柱につき粉骨料金27,500円がかかると案内されています。
みんなの海洋散骨では、貸切乗船散骨Bプランが税込220,000円からと案内されています。
横浜の貸切チャーター散骨では、税込220,000円からの料金が案内されています。
ブルーオーシャンセレモニーのチャーター散骨プランは、平日税込297,000円から、土日祝は税込352,000円からと案内されています。
これらを比べると、貸切散骨はおおむね22万円から30万円台前半がひとつの目安になります。
ただし、料金だけで判断するのは危険です。
粉骨料金が含まれているか、献花や写真が含まれているか、乗船人数は何名までか、土日祝で料金が変わるかによって、実際に払う金額は変わります。
料金が高くなりやすい理由
貸切散骨の料金が高くなりやすい一番の理由は、船を一組の家族だけで使うからです。
合同散骨なら複数の家族で船に乗るため、船の運航にかかる費用を分けやすくなります。
しかし、貸切散骨では船舶チャーター、燃料、桟橋使用、乗船保険、スタッフ対応などを一組で利用する形になります。
イオンのお葬式のかしきりプランでは、料金に船舶チャーターに関する費用、燃料費、桟橋使用料、乗船保険などが含まれると案内されています。
清蓮のプライベート散骨でも、船のチャーター利用料、桟橋使用料、乗船保険が料金に含まれると説明されています。
また、家族が乗船する散骨では、安全面の準備も必要です。
国土交通省の資料では、散骨を行う際に旅客を乗船させる場合、海上運送法の規制が適用され、旅客定員13名以上の船舶は許可、12名以下の船舶は登録を行うこととされています。
同資料では、船客損害賠償保険の締結、安全管理規程の遵守、乗船前や乗船時の注意喚起も示されています。
貸切散骨の費用には、船を貸し切るための料金だけでなく、安全に見送るための準備や運航管理も含まれていると考えるとわかりやすいです。
船の大きさや乗船人数で費用が変わる
貸切散骨では、船の大きさや乗船人数によって費用が変わることがあります。
少人数であれば小型船で対応できる場合がありますが、親族や友人を多く呼ぶ場合は、より大きな船が必要になることがあります。
船が大きくなると、チャーター費用や燃料費、桟橋利用、スタッフ配置などが変わりやすくなります。
オーシャンズの家族散骨プランでは、11名まで追加料金不要で乗船できる一方、乗船可能人数は出港場所や利用船舶により異なると案内されています。
イオンのお葬式のかしきりプランでは、乗船人数は8名までで、船舶は乗船する人数に合わせて用意すると説明されています。
ブルーオーシャンセレモニーの東京湾使用船舶では、最大30名まで乗船でき、人数による追加料金はないと案内されています。
このように、同じ貸切散骨でも、乗船できる人数や料金の考え方は業者によって違います。
親族が多い場合は、最初に「最大何人まで乗れるか」「追加料金はあるか」「人数変更はいつまで可能か」を確認しましょう。
少人数でも大きな船を希望する場合や、海域によって船が限られる場合は、料金が上がることもあります。
粉骨・献花・写真・散骨証明書の扱い
貸切散骨の料金を見るときは、粉骨、献花、写真、散骨証明書が含まれているかを確認しましょう。
海洋散骨では、焼骨をそのまま海へまくのではなく、形がわからないよう粉状に砕く必要があります。
厚生労働省のガイドラインでも、焼骨は形状を視認できないよう粉状に砕くこととされています。
粉骨費用は、プランに含まれる場合と別料金になる場合があります。
オーシャンズの家族散骨プランでは、粉骨サービス、献花、献酒、写真付き散骨証明書、送骨セットおよび往復送料が含まれると案内されています。
みんなの海洋散骨の貸切乗船散骨Bプランでは、船舶チャーター乗船、クルー2名、遺骨のパウダー化、散骨証明書が含まれると案内されています。
イオンのお葬式のかしきりプランでは、写真撮影、散骨証明書、記念アルバム、骨壺処分などが含まれますが、粉骨料金は別途1柱につき27,500円とされています。
厚生労働省のガイドラインでは、散骨事業者は散骨後に散骨証明書を作成し、利用者に交付することとされています。
料金を見るときは、「総額」だけではなく「何が含まれているか」を必ず確認しましょう。
とくに粉骨費用は見落としやすいので、見積もり時に確認しておくと安心です。
貸切・チャーター海洋散骨の流れ
相談から申し込みまでの流れ
貸切散骨は、まず相談や資料請求から始まります。
問い合わせの段階で、希望する海域、参加人数、希望時期、予算、故人や家族の希望を伝えます。
その後、業者からプラン内容や料金、当日の流れ、追加費用、キャンセル条件などの説明を受け、内容に納得できれば申し込みに進みます。
厚生労働省のガイドラインでは、散骨事業者は契約内容を明記した約款を整備し、公表し、利用者の求めがある場合には提示することとされています。
また、散骨に関する契約は文書によること、契約時には費用に関する明細書を契約書に添付することも示されています。
貸切散骨は費用が大きくなりやすいため、口頭だけで話を進めないことが大切です。
見積もりには、船舶チャーター、粉骨、献花、写真、散骨証明書、骨壺処分、出張引き取り、土日祝の料金差などを分けて書いてもらいましょう。
また、希望日がある場合は早めの相談が必要です。
イオンのお葬式のかしきりプランでは、散骨希望日の1週間前までに申し込むこと、施行日は予定の1週間以上前に決定すると案内されています。
家族や親族の予定を合わせる必要がある場合は、余裕を持って準備を進めましょう。
遺骨の預け方と粉骨の準備
貸切散骨では、当日までに遺骨を業者へ預け、粉骨の準備を進めます。
遺骨の預け方には、郵送、持ち込み、出張引き取りなどがあります。
オーシャンズの家族散骨プランでは、送骨セットおよび往復送料が含まれると案内されています。
同社では、出張引き取りサービスも用意されており、料金は引取地により異なると説明されています。
粉骨は、海洋散骨に欠かせない準備です。
厚生労働省のガイドラインでは、焼骨は形状を視認できないよう粉状に砕くこととされています。
墓じまい後の遺骨では、骨壺の中に水分や土、金属などが入っていることもあります。
清蓮のプライベート散骨では、墓にあった遺骨を散骨する場合の洗浄・乾燥サービスがオプションとして案内されています。
ブルーオーシャンセレモニーの案内でも、お墓に埋葬されていた遺骨や長期間自宅で安置されていた遺骨は、状態により乾燥や洗浄が必要になる場合があると説明されています。
申し込み時には、遺骨が自宅にあるのか、納骨堂にあるのか、お墓から取り出す予定なのかを伝えましょう。
あわせて、すべての遺骨を散骨するか、一部を手元供養として残すかも家族で話し合っておくと安心です。
当日の集合から散骨までの流れ
貸切散骨の当日は、指定された乗船場所に集合し、受付や説明を受けてから船に乗ります。
出航後は、散骨を行う海域へ向かいます。
イオンのお葬式のかしきりプランでは、出航後に散骨ポイントへ向かい、到着後に開式の儀を行ってから散骨すると案内されています。
散骨後は、献花、献酒、献水、黙とうを行い、ゆっくりと散骨ポイントを離れて帰港する流れです。
貸切散骨では、家族だけの時間を取りやすいため、故人への言葉を伝えたり、思い出を語ったりしやすくなります。
ただし、船の上では安全を優先する必要があります。
国土交通省の資料では、旅客を乗船させる散骨では、船長が転落防止のために乗船前、乗船時、着岸時に注意喚起を行うことが示されています。
また、小型船舶操縦者は「特定」免許を取得すること、船長は旅客に救命胴衣を着用させることも示されています。
当日は、歩きやすい靴を選び、風で飛びやすい帽子やスカーフには注意しましょう。
船酔いが心配な人は、酔い止めや体調管理も考えておくと安心です。
散骨後に受け取る証明書や写真
貸切散骨の後には、散骨証明書や写真を受け取れるプランがあります。
厚生労働省のガイドラインでは、散骨事業者は散骨を行った後、散骨を行ったことを証する散骨証明書を作成し、利用者に交付することとされています。
イオンのお葬式のかしきりプランでは、帰港後に散骨証明書と記念アルバムを送ると案内されています。
清蓮のプライベート散骨では、散骨日、散骨ポイントの緯度経度、海域図を記載した証明書を届けると案内されています。
同プランでは、散骨の様子や船上の場面をスタッフが撮影し、後日データで渡すことも説明されています。
散骨証明書は、あとから親族へ報告するときにも役立ちます。
また、散骨した場所を家族で思い出したり、将来メモリアルクルーズで同じ海域を訪れたりするきっかけにもなります。
オーシャンズでは、海洋散骨を行った海域へ再び訪れるメモリアルクルーズも案内されています。
申し込み前には、証明書に散骨日、故人名、海域、緯度経度が記載されるかを確認しましょう。
写真は印刷物なのか、データなのか、アルバムなのかも確認しておくと安心です。
貸切散骨のメリット・デメリット
家族だけで落ち着いて故人を見送れる
貸切散骨の一番のメリットは、家族だけで落ち着いて故人を見送れることです。
合同散骨では、ほかの家族と同じ船に乗るため、どうしても周囲に気を使う場面があります。
貸切散骨なら、一組の家族だけで船を使うため、泣きたいときに泣き、話したいときに話し、静かに手を合わせる時間を取りやすくなります。
イオンのお葬式のかしきりプランでは、親しい人たちだけで散骨を行うため、心ゆくまでゆっくりとお別れできると説明されています。
横浜の貸切チャーター散骨でも、身内だけで水入らずに散骨したい人に向けた内容が案内されています。
家族だけの空間があると、故人への言葉も伝えやすくなります。
「ありがとう」と声に出すことも、思い出話をすることも、黙って海を見つめることもできます。
とくに、家族の中に小さな子どもや高齢の人がいる場合は、周囲に合わせるより家族のペースで進められることが安心につながります。
貸切散骨は、費用だけを見れば高く感じるかもしれません。
しかし、最後の時間を家族らしく過ごしたい人にとっては、選ぶ意味のある方法です。
日程や演出を相談しやすい
貸切散骨は、合同散骨よりも日程や進行を相談しやすい方法です。
イオンのお葬式のかしきりプランでは、日程は利用者の希望に合わせて出航すると案内されています。
清蓮のプライベート散骨でも、日程や出航時間は空き状況の中で自由に選べると説明されています。
横浜の貸切チャーター散骨では、希望日を相談できることや、歌や音楽などを取り入れたい人に向けた内容が案内されています。
もちろん、すべてを自由にできるわけではありません。
船の空き状況、海域、天候、安全面、港の利用条件などにより、希望通りにならない場合もあります。
それでも、合同散骨に比べれば、家族の希望を反映しやすいのが貸切散骨の魅力です。
故人の好きだった花を用意したい場合や、家族で言葉を読む時間を取りたい場合は、事前に相談しましょう。
音楽を流したい場合も、船の設備や音量の問題があるため、申し込み前に確認が必要です。
貸切散骨では、希望を伝えるほど家族らしい見送りに近づきます。
ただし、自然環境に悪影響を及ぼすものは避ける必要があります。
厚生労働省のガイドラインでは、プラスチックやビニールなどを原材料とする副葬品を投下するなど、自然環境に悪影響を及ぼす行為は行わないこととされています。
費用が高くなりやすい
貸切散骨のデメリットは、費用が高くなりやすいことです。
船を一組で貸し切るため、代行散骨や合同散骨よりも費用が上がりやすくなります。
公開料金を見ると、貸切散骨は税込220,000円から297,000円ほどの例があり、土日祝や粉骨費用によってさらに金額が上がる場合があります。
たとえば、ブルーオーシャンセレモニーのチャーター散骨プランは、平日税込297,000円から、土日祝は税込352,000円からと案内されています。
イオンのお葬式のかしきりプランは税込297,000円ですが、別途1柱につき粉骨料金27,500円が必要とされています。
一方で、オーシャンズの家族散骨プランでは、税込264,000円に粉骨サービスや送骨セット、往復送料などが含まれると案内されています。
つまり、金額だけを見て安い高いを判断すると、実際の負担を見誤ることがあります。
見積もりでは、粉骨、献花、写真、証明書、骨壺処分、出張引き取り、土日祝料金、人数追加の有無を確認しましょう。
貸切散骨は高くなりやすいからこそ、総額で比較することが大切です。
天候による延期や日程変更の可能性がある
貸切散骨は海で行うため、天候や海の状態に左右されます。
晴れていても、強風、高波、うねり、視界不良などがあると、安全のために出航できないことがあります。
清蓮のプライベート散骨では、予定日の前日に船会社が天気予報や海況情報をもとに、風、波、うねり、視界などを確認し、安全に支障がある場合は日程変更を相談すると案内されています。
同ページのよくある質問でも、雨や風の場合は安全を最優先し、風や波、視界などの状況によって出航を見合わせ、延期して実施すると説明されています。
イオンのお葬式のかしきりプランでも、悪天候で順延せざるを得ない場合、延期確定時に再度日程調整を行うと案内されています。
貸切散骨は、希望日に合わせやすい方法ですが、自然を相手にする以上、必ずその日に実施できるとは限りません。
命日や記念日にこだわりがある場合でも、予備日を考えておくと安心です。
親族が遠方から集まる場合は、延期時の交通費や宿泊費も家族で話し合っておきましょう。
申し込み前には、悪天候時の延期費用、再調整の流れ、家族都合のキャンセル料を確認することが大切です。
後悔しない貸切散骨業者の選び方
法律やガイドラインに配慮しているか
貸切散骨業者を選ぶときは、法律やガイドラインに配慮しているかを確認しましょう。
厚生労働省のガイドラインでは、散骨事業者は墓地埋葬法、刑法、廃棄物処理法、海上運送法、民法などの関係法令、地方公共団体の条例、ガイドライン等を遵守することとされています。
また、海洋で散骨する場合は、海岸から一定の距離以上離れた海域で行うことが示されています。
地域住民、土地所有者、漁業者などの利益や宗教感情を害しないよう十分に配慮することも求められています。
自然環境への配慮として、プラスチックやビニールなどを原材料とする副葬品を投下するなど、自然環境に悪影響を及ぼす行為を行わないことも示されています。
貸切散骨は家族だけの時間を大切にできる方法ですが、海を使う以上、周囲への配慮も欠かせません。
業者のホームページや資料に、散骨場所、粉骨、自然環境への配慮、契約方法、証明書、安全対策が書かれているか確認しましょう。
質問したときに、どの海域で行うのか、なぜその場所なのか、どんなものを海に流せるのかを丁寧に説明してくれる業者は安心しやすいです。
料金が安くても、場所や方法の説明があいまいな場合は慎重に判断しましょう。
料金の内訳がわかりやすいか
貸切散骨では、料金の内訳がわかりやすい業者を選ぶことが大切です。
厚生労働省のガイドラインでは、散骨事業者は契約の締結にあたり、費用に関する明細書を契約書に添付することとされています。
確認したい項目は、船舶チャーター、燃料費、桟橋使用料、乗船保険、粉骨、献花、献酒、写真撮影、散骨証明書、記念アルバム、骨壺処分、遺骨の引き取りです。
イオンのお葬式のかしきりプランでは、船舶チャーターに関する費用、燃料費、桟橋使用料、乗船保険、水溶紙袋、献花用花籠、献酒、献水、写真撮影、散骨証明書、記念アルバム、骨壺処分が料金に含まれると案内されています。
ただし、同プランでは粉骨料金が別途1柱につき27,500円必要です。
オーシャンズの家族散骨プランでは、船舶チャーター、船上セレモニー、粉骨サービス、献花、献酒、写真付き散骨証明書、送骨セットおよび往復送料が含まれると案内されています。
このように、同じ貸切散骨でも、含まれる内容は業者によって違います。
見積もりでは「一式」とだけ書かれていないかを見ましょう。
わからない項目は遠慮せずに質問し、追加費用が発生する条件まで確認しておくと安心です。
船の安全管理や乗船人数を確認する
貸切散骨では、船の安全管理と乗船人数の確認が欠かせません。
国土交通省の資料では、散骨で旅客を乗船させる場合は海上運送法の規制が適用され、旅客定員13名以上の船舶は許可、12名以下の船舶は登録を行うこととされています。
また、許可や登録を行う場合は、安全管理規程の設定・届出、安全統括管理者や運航管理者の選任・届出を行うことが示されています。
船客損害賠償保険の締結も示されています。
同資料では、船長が旅客に救命胴衣を着用させること、船舶検査証書や船舶検査手帳を船内に備えることも示されています。
貸切散骨を申し込むときは、乗船人数の上限を確認しましょう。
イオンのお葬式のかしきりプランは8名まで、オーシャンズの家族散骨プランは11名まで追加料金不要、ブルーオーシャンセレモニーの東京湾使用船舶は最大30名までと案内されています。
人数だけでなく、高齢者や子どもが乗船しやすいか、トイレがあるか、屋内スペースがあるか、乗り場から船まで歩きやすいかも確認しましょう。
安全面の説明をしっかりしてくれる業者は、当日の不安を減らしやすくなります。
散骨場所・進行・キャンセル条件を説明してくれるか
貸切散骨で後悔しないためには、散骨場所、当日の進行、キャンセル条件を説明してくれる業者を選びましょう。
厚生労働省のガイドラインでは、散骨事業者は契約内容を明記した約款を整備し、公表し、利用者の求めがある場合には提示することとされています。
また、契約の解約について、事業者は約款に定めるところにより、利用者の解約の申し出に応じることとされています。
つまり、キャンセル料や延期条件は、事前に約款や契約書で確認する必要があります。
貸切散骨では、希望日や希望海域を相談できることがありますが、天候や海況によって延期になることがあります。
清蓮のプライベート散骨では、天候や海況により安全に支障がある場合は、無理な出航を行わず、家族と相談して日程を変更する場合があると案内されています。
イオンのお葬式のかしきりプランでも、悪天候で順延せざるを得ない場合は再度日程調整を行うと案内されています。
業者を選ぶときは、「どの海域で散骨するのか」「当日はどんな順番で進むのか」「悪天候時は追加費用がかかるのか」「家族都合のキャンセル料はいくらか」を確認しましょう。
説明が丁寧な業者ほど、家族も落ち着いて当日を迎えやすくなります。
貸切・チャーター海洋散骨とは?まとめ
貸切・チャーター海洋散骨は、家族や親しい人だけで船を貸し切り、海で故人を見送る方法です。
代行散骨や合同散骨より費用は高くなりやすいものの、家族だけで落ち着いて過ごせること、日程や進行を相談しやすいことが大きな魅力です。
公開料金を見ると、貸切散骨は税込220,000円から297,000円ほどの例があり、土日祝や粉骨費用、乗船人数、海域によって総額が変わることがあります。
費用を見るときは、船舶チャーター、燃料費、桟橋使用料、乗船保険、粉骨、献花、写真、散骨証明書、骨壺処分が含まれているかを確認しましょう。
厚生労働省のガイドラインでは、焼骨を粉状に砕くこと、海洋では海岸から一定の距離以上離れた海域で行うこと、関係者や自然環境に配慮すること、文書で契約すること、費用明細書を添付すること、散骨証明書を交付することが示されています。
国土交通省の資料では、旅客を乗船させる海上散骨では、海上運送法の規制、安全管理規程、船客損害賠償保険、救命胴衣などが関係すると整理されています。
貸切散骨は、費用だけで決めるものではありません。
家族だけで見送りたいのか、希望する海域があるのか、親族が何人乗るのか、悪天候時にどう対応するのかを考えて選ぶことが大切です。
料金の内訳がわかりやすく、散骨場所や当日の流れ、安全管理、キャンセル条件を丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。
家族が納得して故人を見送れる形を選ぶことが、後悔しない貸切散骨につながります。
